【サンライズ・ヴィラ北春日部】～“服やっくん“について～

2021.04.23

　医療・介護施設で頭を痛めている問題の一つに、“誤薬”があります。

　事と次第では生命にもかかわる重大な事柄なのですが、「渡し間違い」「渡し忘れ」等ほとんどがヒューマンエラーに起因するものです。

　誤薬が起こるたびに検証と対策を行いますが、残念ながら人為的ミスは繰り返されてしまいます。
　そこでライクケアでは、誤薬防止のために“服やっくん”或いは“安心服薬くん”というモバイル端末を導入して誤薬防止に取り組んでいます。

　今回はサンライズ・ヴィラ北春日部の永井生活相談員と根山副主任にその取組みを語ってもらいました。

―導入して誤薬を未然に防げるケースが増えましたが、メリットに感じていることは何でしょうか？

🧑永井　以前勤務していた他施設では、頻繁に誤薬があったのですが、焦りや人手不足を理由にヒューマンエラーを未然に防ぐ解決策が見いだせないままでした。
　SV北春日部に転職後に“服やっくん”の導入がされたのですが、このシステムによって「どこにミスが起こっているのか」原因の究明がしやすくなったことにとてもメリットを感じています。

―なるほど。でも活用するのにこのような端末を使うこと自体が苦手な人がいたり、手間が増えるなどの意見は出ませんでしたか？

👨‍🦰根山　確かに導入する際には手間なのではとためらいもありました。しかし、思いのほか使い勝手も良く、スタッフに安心感を与えるものになりました。今でないと不安になるくらいです（笑）
　でも、機械に頼るだけではなく、ダブルチェックもしたうえなので、私たちが確認したことを証明してもらうような感じで利用しています。
🧑永井　入職時にスタッフにはみっちり使用方法と服薬手順をレクチャーするので、新人でミスを起こした人はいません。むしろ注意すべきは慣れたスタッフですね。

―そうですか。機械頼りでもなく、個人に原因を求めるでもなく、良い作用を与えているようですね。

🧑永井　ここ数年外国の方も介護スタッフに増えてきていますが、画面に入居者様の顔も表示されるのでとても便利です。「継続と進化」はとても大事だと考えています。今後とも現場の困っていることを根本的に考えながら新しいツールが出てくるとありがたいです。

―では具体的に手順を示してください。

👨‍🦰根山　では実際にやってお見せしますね。

① 薬ＢＯＸから薬袋をとる