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11月11日は「介護の日」介護にかかわるご家族様の声に関するアンケートを実施 ~現役介護士が“ご家族様の悩み”にアドバイス~

介護の日とは?

11月11日は厚生労働省が定める「介護の日」
介護を「する人」「される人」「支える人」が、介護について理解を深め、感謝し合う日です。

ライクケアではこの日に合わせて、ご入居者様のご家族様を対象にアンケートを実施しました。 「日々の介護で感じること」や「大変なこと」、「情報収集の仕方」、「生活との両立」など、日々のリアルな声を集め、現役介護士が“明日からできる介護のヒント”をお伝えします。
アンケート実施期間:10月10日~27日

 

介護にかかわるご家族様の声から見える悩みとは?

介護で「大変だと感じること」ランキング
1
精神的な疲れ(37票)
2
身体介助(食事・排泄・入浴など)(32票)
3
認知症や行動面への対応(30票)
4
自分の時間が取れない(15票)
5
経済的な負担(13票)
6
将来への不安(10票)
 

多くのご家族様が精神的な疲れ、身体介助、認知症や行動面への対応に悩みを抱えていることが分かりました。
介護は体力的な負担だけでなく、思うようにコミュニケーションが取れないもどかしさや、先の見えない不安など、心の負担も大きいものです。また、日々の身体介助も継続的なサポートが必要で、介護をする側の健康維持も欠かせません。こうした現状から、ご家族様が安心して介護を続けられる支援体制づくりの重要性が改めて見えてきました。

現役介護士のアドバイス

「一人で抱え込まないでいい」ということをまずお伝えしたいです。介護保険サービスには、デイサービスやショートステイなど、介護者の“休息”を守る仕組みがあります。「自分がやらなきゃ」と頑張りすぎず、休むことも大切な介護の一部です。また、有料老人ホームの利用も、ご本人様とご家族様の安心を支える方法の一つです。24時間体制の支援により、ご家族様は“介護する人”から“支える人”として寄り添うことができます。


介護と自身の生活を両立できていると思いますか?
介護の日アンケート円グラフ

 

両立のために実践している工夫はありますか?
介護の日アンケート棒グラフ

アンケートでは、介護と自身の生活の両立を「できている」「ある程度できている」と回答した方がた90%を占め、多くのご家族様が、介護と自分の生活を両立しようと努力されている様子がうかがえます。

一方で、介護と生活を両立するための工夫として「職場や周囲に協力をお願いしている」という方はまだ少数で、“周囲に頼ることへの遠慮や難しさ”が課題として浮かび上がっています。
「特に工夫はしていない」という回答も一定数あり、介護を担う方が自分のケアを後回しにしている傾向も見受けられました。  

現役介護士のアドバイス

多くのご家族様が介護と生活の両立に努力されていることは本当に素晴らしいことです。介護は生活の一部として続いていくものだからこそ、完璧を目指さず無理をしないことが大切です。周囲に頼ることは“甘え”ではなく、“介護を続ける工夫”です。地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、負担を減らす方法を一緒に考えてみてください。少しの休息や自分の時間も立派なセルフケアです。介護は支え合いながら続けるものです。


介護の悩みや不安を主に誰に相談していますか?
介護の日アンケート棒グラフ

アンケートでは、「ケアマネジャー・施設職員」と答えた方が最も多い結果となりました。 日常的に関わるスタッフを信頼できる相談相手としているご家族様が多く、現場とのコミュニケーションが安心感につながっていることが分かります。

次に多かったのは「家族・親戚」、そして「友人・知人」。 身近な人に気持ちを聞いてもらうことで、精神的な支えを得ているご家族様も多いようです。 一方で、「誰にも相談していない」という回答も見られました。  

現役介護士のアドバイス

職員やケアマネジャーを相談相手としているご家族様が多いことから、現場との信頼関係が築かれている様子がうかがえます。有料老人ホームでは、ご入居者様だけでなく、ご家族様の安心を支えることも大切です。介護の悩みや不安は、一人で抱えるほど大きくなるもの。職員は日々の様子を共有しながら、一緒に考える“伴走者”でありたいと思っています。どうぞ気兼ねなく声をかけてください。介護は話すことで軽くなる——それを私たちは現場で何度も感じてきました。


介護に関する情報はどのように得ていますか?
1
ケアマネジャーや施設職員から聞く(37票)
2
インターネット・SNS(32票)
3
他のご家族や友人からの口コミ(17票)
4
行政・自治体の窓口やパンフレット(12票)
5
テレビ・新聞・雑誌などのメディア(9票)
6
特に情報収集はしていない(4票)
 

「ケアマネジャーや施設職員から聞く」が最も多く、次いで「インターネット・SNS」、「他のご家族様や友人からの口コミ」が続きました。
現場スタッフを信頼しつつ、オンラインで最新情報を補う情報収集スタイルが主流のようです。

一方で、「特に情報収集はしていない」と答えた方もおり、情報の多さや専門用語の難しさから、“何をどう調べたらよいか分からない”という課題も見えてきました。  

現役介護士のアドバイス

介護に関する情報を「ケアマネジャーや施設職員から得ている」というご家族様が多いことは、現場の私たちにとって大変うれしく、励みになります。信頼してご相談してくださることが、ご入居者様へのより良い支援につながっています。一方で、インターネットなどから得られる情報には一般的な内容も多く、ご本人様の状態に合わないこともあります。迷ったときや判断に悩むときは、どうぞ遠慮なく職員にご相談ください。現場での経験を踏まえた具体的なアドバイスをお伝えします。