【海外研修】~山下副部長、ミャンマーへ行く~
令和元年9月22日。運営部の山下副部長が無事ミャンマーから帰国しました。
ミャンマーでは11月以降に「介護技能評価試験」が実施される予定ですが、その試験に臨むべく生徒が学ぶ教室に、特別講師として招聘されていたのでした。
―先ずはミャンマーはいかがでしたか?第一印象はどうでしたか?
山下 現地は雨期が終わるころで湿度が80~90%常にあり、めちゃくちゃ蒸しましたね。
インフラ整備がいきわたっていないので下水処理も良くなく、ヤンゴンの中心部から離れるとスラムっぽい街並みもありました。
でも国民性なのか来た生徒がそうなのか、とても優しくて真面目な人が多いのには、こちらが心洗われるような感じがしました。
―生徒さんはどんな感じなのですか?
山下 平均年齢は22~23歳。男女比は1:9でしたね。45名が集う教室でした。ちなみに、あちらは月の給与が1万円足らずなのだそうです。
私が講義を始めると、みんな私のことを一心に見つめていて、目がキラキラしているのです。聞き逃さないよう真剣ですし、質問すると一斉に手を上げます。とにかく反応が良い!答えを間違えてもだれも揶揄しないし、本人も悪びれない。何だか田舎の小学校低学年の担任になったような気持ちになりました。
日本に来るための試験突破も大変でしょうが、来日して5年間で介護福祉士免許を取得すれば、永住権も得られるのでみんな意識が高いのです。
最終日にはみんなに愛着が湧いて、日本に帰国したくない気持ちにかられました。
―ずいぶん感情移入してますね。では、受け入れる側は何を心がけたらよいでしょう?
山下 そうですね。日本に合わせるのではなく、彼らの民族性を知って対応しないといけないですよね。例えば反省する文化があまりないようですから、指摘する時とか気を付けないと、「嫌われてしまったのかしら」と思われてしまうようです。
考え方の違いを理解しあうことで、お互い成長へつながることになると思います。
―そうですね。民族性の違いを理解して架け橋になるような人も必要ですね。
山下 現地通訳をしてくれたパートナーの方は素晴らしい存在でした。日本で働いていた経験があり、未来のミャンマーのためにと無償で通訳を買って出ているのです。アジア諸国のこともよく知っていますが、日本のことが好きで、「日本人は嘘をつかない」ということを基盤に、日本のことをミャンマーの人たちに伝えてくれています。
このパートナーの方のような人がこの生徒さんの中から出てくるようお手伝いをしたいなと思いました。
―私たちも外国人スタッフに対して、日本でそのような存在になれたらよいですね。
僕も、ミャンマーに行ってみたくなったなあ。
山下 いえ!これからも機会あれば私が行きますから!